| 日本人の主要な死因が、感染症から成人病・生活習慣病へと移行する中で、特に癌は1981年以降日本人の死亡原因の第1位となっています。平成12年には癌による死亡者数は259,399人で、人口10万人に対して235.2人にものぼり、総死亡者数の実に30.7%となっています。この数は年々増え続けており、2015年には男性で554,000人、女性では336,000人になると予測されています。近年、新たな癌治療薬の登場や化学療法剤の組み合わせによって5年後の生存率は上昇してきているものの、造血器障害、脱毛、嘔吐、神経障害などの強い副作用は軽減されるには至っていません。また、抗体医薬や分子標的医薬などの登場によってある種の癌に対する有効性や安全性は上がったものの、更に強力で安全性の高い画期的な新薬の登場が待たれているのが現状です。 |
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■代表取締役社長
浦田泰生 |
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| 岡山大学病院 遺伝子・細胞治療センター 藤原らが創製した腫瘍特異的殺傷ウイルス、テロメライシン(Telomelysin)は、アデノウイルスベクター構造のE1領域に、広範囲な種類の癌細胞で特異的に発現レベルが高いテロメラーゼ(Telomerase)という酵素を構成するプロモーターが遺伝子改変によって組み込まれているために、癌細胞中で特異的に増殖して癌細胞を破壊することができるウイルス製剤です。Telomelysinは、固形癌組織に局所投与されると、その部位で癌細胞に感染し、癌細胞内で増殖したTelomelysinは連鎖的に細胞破壊を引き起こし、強力な抗腫瘍効果を示します。一方、Telomelysinは正常組織細胞にも感染はしますが、そこでの増殖能力は癌組織に比べ非常に弱いため、正常細胞を損傷することなくウイルスは正常な細胞の新陳代謝と共に自然消滅してしまいます。従って、Telomelysinは癌組織でのみ作用するため、全身での副作用が大幅に軽減できることが期待されています。また、既存の治療方法と併用することによって、その効果が増強され、副作用の多い化学療法剤の投与量を減らすことが出来る点でも、癌患者のQOL(Quality
of Life)を改善できると予想され、医療に大きく貢献できるものと考えています。 |
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| オンコリスバイオファーマ株式会社は、このような制限増殖型の腫瘍殺傷ウイルスおよび微小転移癌診断ウイルスを開発することによって、より安全で効果が高く、患者さんのQOLを向上させるような新しい癌治療を実現させ、既存の癌治療のあり方を大きく変えてゆきたいと考えています。 |
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