パイプライン

OBP-801

がん化した細胞の遺伝子構造を正常化させる

概要

OBP-801は、ヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)阻害剤です。HDACの活性を特異的かつ強力に阻害することで、がん細胞におけるがん抑制遺伝子の発現を促し、がん細胞の増殖抑制や細胞死を誘導するなどの抗腫瘍効果を示すことが期待されています。
同種同効品としては、Merck社(米国)のZolinza®(vorinostat)が平成18年(日本では平成23年)に、Celgene社(米国)のIstodax®(romidepsin)が平成21年に、Spectrum Pharmaceuticals, Inc.(米国)のBeleodaq®(Beliostat)が平成26年に、それぞれT細胞リンパ腫を対象として欧米で承認・上市されており、すでに標的分子(HDAC)に対する阻害薬としてのPOCが確認されています。OBP-801は、これまでの前(非)臨床試験において、Zolinza®及びIstodax®を含む既存のHDAC阻害剤と比較して極めて強いHDAC阻害活性を示しており、幅広いがん種に対する効果が期待されます。
当社は米国でOBP-801のPhase I 試験を進めていましたが、用量制限毒性が発生したため、がん領域での開発を中断しました。現在、国内では京都府立医科大学によって、OBP-801の眼科領域への応用が試みられています。

OBP-801

対象疾患

眼科領域への応用が期待されています。

開発の状況

前臨床試験の段階です。
進捗に関しては、「パイプラインの概要:パイプラインの進捗一覧 」をご参照ください。
開発進捗に関する詳細は、決算短信末尾にあります「研究開発状況」をご参照ください。

特許の概況

OBP-801は、平成29年1月末時点で日本・米国・欧州を含む世界20ヶ国での特許取得が完了しています。

  • (特許取得済みの国)
  • 日本・米国・アイルランド・イギリス・イタリア・オーストリア・オランダ・ギリシャ・スイス・スウェーデン・スペイン・デンマーク・ドイツ・フィンランド・フランス・ベルギー・ポルトガル・カナダ・中国・韓国

詳しくはこちらもご参照ください。

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